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ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログです。メンバーの生い立ちから解散に至るまでの様々なエピソードを交えながら、彼らがいかに偉大な存在であるかについてご紹介します。

ビートルズの足跡を訪ねて~リヴァプールとロンドン一人旅日記~ (その0) ビートルズの生い立ち

All My Loving-The Beatles (1963) - midifiles

1 ビートルズとは?

すいません、ここで一旦、時間を巻き戻します。そもそもビートルズ自体の紹介を忘れてましたf^_^;音楽に興味のない方でもビートルズの名前を知らない人はまずいないですよね?ただ、詳しいことは知らないという人が多いんじゃないでしょうか?

ビートルズの偉大なところは、解散から50年近く経っているのにもかかわらず(2015年現在)、未だに世界中に多くのファンがいることです。活動期間は1962年〜1970年のたった8年足らずに過ぎません。

それなのに、未だに世界中のブログやSNSなどでも盛んに取り上げてられていて、ネットで検索すればものすごい数の書き込みががヒットします。これは、彼らが一時的に人気を得ていたわけではなく、その後も現在に至るまで何十年にもわたって、音楽会で 燦然と輝き続けているということを示しています。これだけでも彼らの偉大さがよくわかると思います。

 

 

2 珠玉の名曲が数多く存在

楽曲自体も名曲が数多くあり、しかもそれがありとあらゆるジャンルにまたがっていて、今聞いても全然古さを感じさせません。プロ、アマチュアを問わず数え切れない程のミュージシャンがカヴァーしています。彼らがそれを世に送り出したときは、その当時の音楽界に衝撃を与え、多くのアーティストが影響を受けました。また、20代の若者が社会に与えた影響も見過ごせません。彼らの影響で多くの若者が髪を伸ばし、政治的主張をするようになりました。

メンバーを紹介します。ジョン・レノン(ヴォーカル、ギターなど)、ポール・マッカートニー(ボーカル、ベースなど)、ジョージ・ハリスン(ヴォーカル、ギターなど)、リンゴ・スター(ドラム)の4人です。ビートルズの殆どの楽曲はジョンとポールの2人が作りました。  

3 4人の天才たち

(1)ジョン・レノン

John Lennon

ジョン・レノンは、イギリスのリヴァプールで、1940年10月9日に父にアルフと母ジュリアの間に生まれました。父のアルフは船乗りで一度航海に出ると長く帰ってきませんでした。ジョンが5歳になった頃、ジュリアが他の男性と同棲するようになったため、おばのミミが彼を引き取って育てました。これがジョンを育てたミミおばさんの家で通称「メンディップス」と呼ばれています。

建物の真ん中に青いマークのようなものが見えますが、これは歴史的建築物の保存を目指す「ナショナル・トラスト」という団体が保存しているということを示すマークです。残念ながら彼の生家の方は2013年にオークションにかけられ、アメリカのビートルズ・ファンによって約7730万円で落札されています。

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皮肉なことに、ジュリアは、ジョンの育児はしなかったのですが、彼が音楽を志すことには理解を示していました。対照的にミミは彼を育ててくれましたが、音楽が嫌いで彼がレコードをかけることすら許しませんでした。ジュリアは、ジョンにバンジョーウクレレを教え、彼らが大好きだったエルヴィス・プレスリーの曲を演奏しました。

1957年にジョンは、ジュリアに生まれて初めてアコースティック・ギターを買ってもらいます。しかし、ミミは、あまり良い顔をせず、ジョンにこう言いました「ギターは良いけど、それで生活するなんてできないわよ。」しかし、ジュリアはジョンにギターを買い与えた後に交通事故で亡くなってしまいます。彼のこの不幸な生い立ちは、その後の彼の音楽人生にも影響を及ぼします。そのことは、彼が母をテーマにした曲をいくつか作曲している事で示されています。

 

 

(2)ポール・マッカートニー

todos photos — Paul James McCartney, 1963

ポール・マッカートニーは、1942年6月18日にリヴァプールで父ジムと母メアリーとの間に生まれました。ジムは、地元のジャズ・ミュージシャンでしたが、綿を販売する商売に携わっていました。一家は、ポールが子どもの頃にしょっちゅう引っ越していました。

下の写真は、1955年に彼らが住んでいた家でやはりナショナル・トラストが保存しています。でも、一棟まるまる保存しているわけではなくて、現地のガイドに聞くと隣には普通に人が住んでるそうです。ですから、ほら、おばさんが左のドアから入ってるでしょ?その下の写真は、マッカートニー家の家としてナショナル・トラストが保存していることを示す看板です。

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メアリーは、ポールが14歳のときに乳がんで亡くなってしまいます。思春期のポールにとっては大きなショックでした。後にジョンと出会うことになりますが、若い頃に母親を亡くしたという共通点で彼らは強く結ばれることになります。

ジムは、メアリーの死後、ポールを慰めるためにトランペットを買い与えようとしました。しかし、ポールは、トランペットよりアコースティック・ギターを希望し、15ポンドで購入しました。

ポールは、左利きのため演奏するのに苦労しましたが、ギターの弦を張り替えることでそれを克服しました。そして、彼は、程なく「アイ・ロスト・マイ・リトル・ガール」という曲を初めて作曲します。また、ピアノも習い始めます。

そして、驚くべきことにビートルズとしてデビューしてからアルバムに収録される「ウェン・アイム・スイックスティーフォー」と言う曲をこの頃すでに作曲しています。つまり、作曲家として彼はジョンより先にスタートしたことになります。  

(3)ジョージ・ハリスン

George 1963 | Beatles george harrison, Beatles george, George harrison

ジョージ・ハリスンは、1943年2月25日にリヴァプールで父ハロルドと母ルイーズの間に生まれました。これが彼の生家です。

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他の3人と比べると、ジョージが一番幸せな少年時代を過ごしたといえます。彼は、1959年にレベッツというアメリカのブルースから派生したスキッフル・バンドを結成します。母は、彼に3ポンドでギターを買い与え、彼のバンドは、初めてブリティッシュ・リージョン・クラブで演奏し、10シリングをもらいます。 

彼は、学校を卒業したら見習い技師になるつもりでした。しかし、音楽に対する情熱は捨て難く、色々なバンドを転々として、ポールの誘いでジョンが結成したクオリーメンというバンドに加入します。以前にも書きましたが、最初、ジョンはジョージがまだ15歳ということで難色を示したのですが、当時、ヒットしたローンチーという曲を弾ける彼のテクニックを認めて、加入を認めました。

ジョージは、メンバーに入るとまるで弟であるかのように、四六時中ジョンの後ろを付いて歩きました。ジョンからすればまだまだ子どもに見えたんでしょうね(笑)彼を一人前と認めるまでにはだいぶ時間がかかりました。

 

(4)リンゴ・スター

Top 10 Ringo Starr Beatles Songs

リンゴ・スターは、1940年7月7日にリヴァプールで生まれました。両親は彼が3歳の時に離婚し、母のエルシーはハリー・グレーヴスと再婚します。彼はリンゴの音楽に対する情熱に理解を示していました。

幼い頃のリンゴは病弱で入退院を繰り返していました。そのため、13歳で学校に通わなくなってしまいます。入院していた病院が患者が退屈しないように楽器の演奏を勧めていたのですが、それで彼も1954年の入院中にドラムを始めます。彼は様々な職業を転々としますが、スキッフルに夢中になり、エディー・マイル・バンドを結成しました。

そして、1959年に地元の歌手であるローリー・ストームのバック・バンド、ローリー・ストーム&ザ・ハリケーンに加わります。このグループは当時、既にリヴァプールではトップの人気を誇っていました。お揃いのスーツもビートルズより先に彼らが着用していたんです。

彼だけが本名の「リチャード・スターキー」ではなく、ニック・ネームの「リンゴ・スター」と呼ばれていますが、これは、バンド仲間から付けられたニック・ネームです。一つには彼が指輪(リング)を両手に一杯付けていたことからリングスと呼ばれていて、そこからリンゴという名前にすることに決めました。苗字がスターキーだとしっくりこないので、縮めて「スター」にしました。

リンゴは、既に地元ではスターだったので、他の3人に比べ羽振りが良く、その頃すでにゼファー・ゾディアックという愛車を持っていました。そして、彼らは、1960年10月にドイツのハンブルク巡業で出会っています。

というのも当時ビートルズのドラマーだったピート・ベストがちょくちょく休んだので、彼が代役のドラマーとして加わったんです。この時に3人は彼の実力を認めます。このことが後に彼がビートルズに加入するきっかけとなります。

(続く)

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