★ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログ★

ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログです。メンバーの生い立ちから解散に至るまでの様々なエピソードを交えながら、彼らがいかに偉大な存在であるかについてご紹介します。

(速報)映画「EIGHT DAYS A WEEK -The Touring Years」のワールド・プレミアイベントに参加しました!

1 ワールド・プレミアイベントの開催

大阪のTOHOシネマズ梅田で開催されたビートルズのドキュメンタリー映画「EIGHT DAYS A WEEK -The Touring Years」のワールド・プレミアイベントに参加しました。

 

そのイベントを盛り上げるために、2016年9月15日、午後11時から「ロイヤルホース」というバーにビートルズ・ファンが集まり、お酒を飲みながらビートルズのトリビュートバンド「The Beatles Real Live Band」のライヴを楽しみました。それが跳ねた後、2016年9月16日、午前1時20分頃、全員で映画館へ向かいました。映画館へ向かう道すがら全員で「EIGHT DAYS A WEEK」を合唱しました。深夜なので警察官に職務質問されないようにヴォリュームは控えめにしましたが(笑)

 

参加者にプレゼントされたイベントの記念バッジと案内のチラシです。

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映画館は、ファンで貸し切り状態でした。何せ2016年9月16日、午前2時10分から上映開始でしたから。というのも全世界同時開催のワールド・プレミアイベントだったので、日本時間ではどうしても深夜になってしまったのです。上映前に現地からの生中継があり、ポール、リンゴ、ヨーコ、ジャイルズ・マーティン、ロン・ハワードらのインタヴューをリアルタイムで観ることができました。良く観るレッド・カーペットではなくブルー・カーペットでした。

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そして、バーから映画の上映が終わるまでの模様は、関西ローカルのMBS毎日放送(TBS系列)がカメラを回して取材していました。上映後にファンへの取材がありましたが、私は受けられなかったです。目立ちたがりの大阪人なものでちょっと残念でした(T_T)

  

2 映画の感想 

映画の内容は、ネタバレになってしまう恐れがあるので伏せて、私がこの映画を観て感じたこと、気づいたことを書きます。

(1)4人の結束が今まで考えていた以上に固かったこと
ビートルズは4人で一つだ」とはこれまでも散々言われてきました。しかし、この映画を観てそれを改めて実感しました。例えば、マスコミから散々意地の悪い質問をされても、それをみんながユーモアで切り返す。それも即答で。4人が一致団結して立ち向かっていたことが良く分かりました。

 

(2)結婚を機にメンバーの距離が徐々に離れて行ったこと

(1)でビートルズの結束が固かったと書きましたが、しかし、そんな彼らもやがて結婚し、家庭を持つようになると徐々にその距離が離れて行きました。それまでビートルズのことしか頭になかった彼らも、他に愛する者、守らなければならない者を持つようになったからです。

 

(3)過密スケジュールにならざるを得なかったこと
ビートルズは、爆発的に売れたから過密スケジュールになった」と単純に考えていました。もちろん、それはそうなんですが、そうならざるを得なかった事情が背景にあったことをウッカリしていました。

 

映画では一瞬しかその事実が明らかにはなりませんが、ビートルズがデビュー当時に結んだ一方的に不利な契約のせいで、レコードがいくら売れても彼らには一銭も収入が入りませんでした。マネージャー、ブライアン・エプスタインの犯した最大の失敗ですね。そのため、ツアーをたくさんこなして稼ぐしかなかったのです。幸いなことにギャラは青天井でしたから、それでも相当な稼ぎにはなりましたが。もし、この事実さえなければ、ビートルズはもっと余裕をもってコンサートをできたでしょうし、解散ももう少し先になっていたかもしれません。

 

(4)ビートルズが疲れ切っていたこと
これも知識としては知っていました。しかし、改めて映画を観てみると「そりゃ、そうなるわな」と実感しました。コンサートのシーンでは彼らの演奏がクリアに聴こえていますが、あれはもちろん、最新の技術を駆使したからこそであり、当時のコンサート会場では観客がコンサートの間中ずっと叫び続ける声で何も聴こえない状況でした。リンゴがジョンやポールの足の動きを見て、今この辺りをやってるなと見当を付けていた程ですから。毎日毎日そんなことが続けばそりゃ誰だってウンザリしますよ。

 

移動も常にファンに取り囲まれ、ガラス窓が外から50枚も割られるなど身の危険を感ずることもしばしばありました。

 

フィリピン公演では、大統領夫人を侮辱したと誤解され、怒り狂った群衆に襲撃され、生命の危険に晒されました。ジョンのいわゆる「ビートルズは、キリストより人気がある」発言がそれに拍車を掛けました。

 

警察の扱いもぞんざいになり、しまいには囚人を護送する車で送迎されるようになりました。そりゃ止めたくもなりますよ。一番最初にツアーを止めようと言い出したのはジョージでした。「何時までこんなことを続けなきゃいけないんだ?もうイヤだ。」

 

(5)感動のエピソード

内容は書かないつもりでしたが、せっかくなので一つだけ感動したエピソードをご紹介します。

 

アメリカ・ツアーで南部のジャクソンビルでコンサートをやった時に、ビートルズが記者会見で毅然と人種差別に反対する発言をしたことです。オバマが大統領に選出された現代のアメリカでは考えられないことですが、当時は人種差別が激しく、白人と有色人種の観客席はエリアで明確に左右に区別されていました。これに対し、ビートルズは、「人種差別なんてバカげている。」と決然とノーを突き付けたのです。そして、それ以降、南部のコンサートで観客席が区別されることは無くなったのです。そうです。ビートルズがアメリカの人種差別撤廃に大きく貢献したのです。

 

ポールは、後に「Blackbird」という名作を生みましたが、これは人種差別に反対する彼の信条を描いた作品です。彼は、ソロ・コンサートを開始するようになってから、必ずこの作品をセットリストに挙げています。あるいは、このできごとが作品を生み出したきっかけだったのかもしれません。

(続く)

 


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