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★ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログ★

ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログです。メンバーの生い立ちから解散に至るまでの様々なエピソードを交えながら、彼らがいかに偉大な存在であるかについてご紹介します。

(その84)ビートルズのラジオ出演について(その3)

ビートルズ ポップス 洋楽

 1   地道な努力の積み重ね

1962年3月7日の収録は、BBCで翌日の午後5時から5時30分の間に放送されました。もっとも、これで即ビートルズがブレイクしたわけではありません。カヴァー曲ばかりでオリジナルは一つもありませんでしたし、目を見開くほど素晴らしいテクニックがあったというわけでもありませんから。
 
彼らがブレイクするまでにはまだまだ時間がかかりましたが、こういった地道な努力の積み重ねがやがて実を結び、後に彼らをブレイクさせたのです。力のある事務所がお金をかけて売り込むのとは訳が違います。本当に実力で這い上がったんですね。

 

余談ですが、BBCって何の略称だかご存知ですか?「British Broadcasting Corporation」の略称です。下の写真にバッチリ写ってますね。「おい、ここがスタジオだよな?」「そうじゃない?」って言ってたのかどうかは分かりません(笑)

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(FLASHBAK)

 

2 その後のラジオ出演
ビートルズは、1962年4月15日に1回目と同じ番組で2回目の収録を行いました。この時は、まだピートがドラマーでした。しかし、彼の出演は、これが最後になってしまいました。

# 02. The Beatles - (BBC Radio, "Teenager's Turn / Here We Go" # 2, June 15, 1962)

ビートルズは、最初の1962年3月7日を皮切りに1965年5月20日まで、52回のBBCラジオショーに出演し、88曲を演奏しました。そのうち32曲は、レノン=マッカートニーのオリジナルでした。その他は、ほぼアメリカのR&Bのカヴァーでした。それに加えてインタヴューやスケジュールにはなかったニュースへの出演を放送と同時かあるいは別々に行いました。彼らは、レコードだけではなく、ラジオなどのメディアを通して、自分達の存在を広くアピールしたのです。

 

ビートルズ出演した番組は様々でしたが、その一つに「サタデイ・クラブ」がありました。彼らは、1963年1月26日に初めてこの番組に出演したのですが、その2週間後に彼らにとって初のチャート№1を獲得したシングル「プリーズ・プリーズ・ミー」がリリースされました。

 

ブライアン・マシューは、この番組のプレゼンテーターを務めていました。彼は、こう語っています。「BBCは、数多くのポップ・ミュージックを放送してきた。子どもたちやポップ・ミュージックのファンにとって、毎週土曜日の朝は特別な日だったんだ。」


「今日では視聴者が大きな存在となった、なぜなら彼らにとって音楽に接するための選択肢が考えられない程広がったからだ。時には、2500万から3000万人の人々が視聴していた。明らかに若者たちが増えていて、強力な市場になりつつあったんだ。」

 

サタデイ・クラブにはもう一人、共同プロデューサーのバーニー・アンドリュースがいましたが、彼は、番組の多くのレコーディング・セッションの責任者でした。彼は、こう語っています。「セッションは33分で大体火曜日の午後と夜にロンドンのプレイハウスでやっていた。そこでは、4~5曲を収録してその週の土曜日に放送していた。」

 

ビートルズは、サタデイ・クラブへの出演で成功を収めた後、最初の生放送に出演しました。1963年2月20日、彼らは、「ラヴ・ミー・ドゥ」と「プリーズ・プリーズ・ミー」をランチタイムの放送だった「パレード・オヴ・ザ・ポップス」という番組で演奏しました。ビートルズは、この番組に10回出演しています。

 

なお、このラジオ放送で収録された演奏は、後にリリースされた「live At BBC」「Anthology」「Baby It’s You」「On Air live At BBC Volume 2」「Bootleg Recordings 1963」で聴くことができます。

 

3 ついにファースト・シングル「Love Me Do」がオンエア!

この52回の放送の中で特筆すべきは、やはり、ファースト・シングル「Love Me Do」が初めて1962年10月5日にリリースされた後の10月26日にオンエアされた「Here We Go」という番組でしょう。

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それまでカヴァー曲しか演奏していなかったビートルズがこの時初めて自分たちのオリジナル曲を演奏し、それがオンエアされたのです。彼らは、ラジオの前で放映を今か今かと待ち構えていました。

 

そしてついに彼らの「Love Me Do」が初めてラジオから流れたのです。ジョージはそれを聴いた瞬間「全身がゾクゾクした。」と語っています。それはそうでしょう。自分たちの初めてのオリジナル曲の演奏が、公共の電波に乗って全国に放送されたんですから。もっとも、この曲は、10月17日には早くもチャート17位まで登り詰めていましたから、放送された時点では既にそれなりにヒットはしてたんです。

 

残念ながら、この音源はその時のものではなく、1963年6月1日に放送された「Pop Go The Beatles」という番組のものですが、当時のラジオ番組の雰囲気は伝わると思います。


The Beatles Love Me Do (BBC Pop Go The Beatles June 1,1963)

ここで話題になるのが、ブライアンがチャートを押し上げるために「Love Me Do」のレコードを買い占めたっていう噂ですね。売り上げがリヴァプール周辺に集中したのでそういう噂が立ったんです。

 

確かに、リリースされてから僅か12日間しか掛かってませんから、現代のように通信手段が発達していなかった当時の事情を考えると、ちょっと早すぎるなという気はします。事務所やパーロフォンが大々的にPRしたわけでもありません。それに上記のように、そもそもラジオで放送されたのはもっと後でしたから。普通、リスナーは、放送を聴いて初めてレコードを買いに行きますよね。

 

ただ、リヴァプールのファンたちがこぞって買ったとも考えられます。何しろわが街が生んだヒーローですから、彼らの記念すべきファーストシングルを買いに走ったとしても何ら不自然ではありません。当時のリヴァプールの人たちに聴いてみればわかるかもしれませんね。それに、彼らはリヴァプールだけでなくあちこちで演奏して、相当な人気を得ていましたから。

 

それにブライアンもそんなことに資金を使う余裕はなかったはずです。何しろビートルズの機材を揃えるために借金までしてたんですから。そんな資金がある位ならもっと他の有効な手段に使ったのではないでしょうか?ですから、やはりただの噂に過ぎないと思います。ジョンもキッパリ否定してますし。

4 BBCラジオ放送の後日談
1982年3月7日、ビートルズのBBCラジオ放送の20周年を記念して、特別番組が放送されました。番組名は「ビートルズ・アット・ザ・ビーブ」でした。ビーブというのは、BBCのニックネームです。60年代初頭にBBCで放送された曲は、収録されたものの、その多くがレコード化されませんでした。そういった曲が初めて放送されたのです。

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(eil.com)

さて、上記の通り、ビートルズのラジオ番組への出演はまだまだあるんですが、キリがないので一旦ここで切り上げ、次の話題に移ります。

(参照文献)SocialFeed, Up&AtomTHE BEATLES BIBLE

(続く)

 

5 おまけ

スタジオラグへおこしやす-バンド・音楽・楽器のお役立ちWebマガジン」へ記事を寄稿しました。こちらの方もよろしくお願いします。

www.studiorag.com

 

 

 




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