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★ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログ★

ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログです。メンバーの生い立ちから解散に至るまでの様々なエピソードを交えながら、彼らがいかに偉大な存在であるかについてご紹介します。

(その99)ジョージ・ハリスンのギター・テクニックについて(その98の補足)

1 大きな反響

予想通り、前回の記事にも大きな反響がありました。また、貴重なご意見もいただきました。ブログを更新した直後が一番アクセスが多く、徐々に減っていくのが一般的な傾向だと思いますが、逆に、後になるほどアクセスが増えています。ありがとうございます。

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つくづく感ずるのは、ビートルズの演奏のテクニック」に関する関心が高いんだなあ~ということです。作品が素晴らしいのは聴けばわかりますし、50年も経った今でも世界中で愛され続けていることを考えれば、誰も否定する人はいません。

 

しかし、演奏のテクニックとなると色んな評価がされていて、必ずしも肯定的な評価ばかりではなく、むしろ否定的な意見もあります。で、実際のところはどうだったんだというのがどうしても気になりますよね?

 

それで、記事を書くことを思い立ったわけです。とりわけ誤解されがちなリンゴ・スターのドラミングに関する記事を最初に、次にポール・マッカートニーのベース・テクニックに関する記事をその次に書きました。

 

そして、いよいよジョージ・ハリスンのギター・テクニックです。これも彼のビートルズ時代からずっと議論のあるところです。正直なところ、この話をすると地雷を踏んでしまうおそれもあるので、どうしようかと迷っていました。しかし、関心が高いテーマを素通りするわけにもいきません。それで思い切って書くことにしました。

2 ジミー・ヘンドリックスとの比較

前回の記事ではジミー・ヘンドリックスのテクニックとの比較を行いました。ある方から「むしろ、ローリングストーンズのキース・リチャーズと比較すべきでは?」とのご意見も頂きました。実は、同様のご意見を他の方からも頂いています。傾聴に値するご意見だと思います。

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私がヘンドリックスをあえて持ち出したのは、テクニックというよりは「プレイ・スタイルの違い」を強調したかったからです。ヘンドリックスはソロ・プレイヤーであり、彼独自の境地を開拓しました。

ただ、「彼の奏法は、一つのパターンが決まっていて、そこから踏み出すことはありませんでした」というのはやや誤解を招く表現だったかもしれません(ヘンドリックス・ファンの皆さん、ゴメンなさいm(_ _)m)。

「ヘンドリックスは、彼独自の創意工夫と才能により、独特のプレイ・スタイルを築き上げた」という表現の方がより適切だったかもしれません。彼には自由な時間が与えられ、どのようにプレイしようが彼の思うままだったのです。その時のフィーリングで自在にアドリブを入れることができましたし、むしろ、それが彼の持ち味でした。

「ヘンドリックスがジョージに影響を受けた」というのが具体的にどの作品であるとか詳しいことは分かりません。コードか奏法なのかそれともまた別の何かか。ただ、ジョージが彼に与えたとすれば、その辺りの可能性が高いと思います。

彼とは対照的にジョージは、あくまでビートルズのメンバーとしての立場で、どのようにプレイすれば作品が引き立つのかを常に考えていました。しかも、作品の殆どはレノン・マッカートニーの提供でしたから、彼らの構想から外れることはできません。

3 キース・リチャーズとの比較
ジョージとキースは、ビッグバンドのメンバーだったという点、およびテクニックよりフィーリングやメロディーに拘ったという点で共通したところがあるかもしれません。しかし、やはり、いくつかの点で違うところの方が多いと思います。

(1)バンドでのポジション
ジョージは、ジョンとポールの2人が制作した作品を演奏することが殆どでした。力関係も彼らの方が上で彼らの意向には逆らえませんでした。後期に入りコンポーザーとしての実力も備えてきたにもかかわらず、アルバムには2曲しか収録されませんでした。

これに対し、キースは、ミックとは対等なポジションでともに作品を制作していました。ですから、発言力も強かったわけです。

(2)路線の違い
ジョージは、ストイックで真面目に作品に取り組んでいました。そして、従来のサウンドに飽き足らず、何か違うサウンドを作り出せないか常に模索していたんです。これに対し、キースは、一時、ビートルズの影響を受けて、サイケデリック路線に走ったこともありましたが、基本的にはロックンロール路線一筋で貫き通してきました。「オレたちはロックンロールバンドだ。それがいやなら聴くな。」これはこれで一つの生き方であり、50年以上も(!)それを貫いてきたのは立派だと思います。

(3)テクニックかフィーリングか
また、ジョージは、作品に最適なサウンドを検討し、色々なことを試み、できる限りテクニックにも磨きをかけようと努力していましたが、キースは、テクニックよりもフィーリングに拘りました。「ギターが上手かろうが下手だろうが、フィーリングが合ってりゃそれで良いんだ。」もちろん、テクニックを軽視したわけではありませんが、それにあまり拘ると、却って自分の持ち味を殺してしまうと分かっていたのでしょう。そして、彼のファンも「キースはあれで良いんだ。」と納得しているわけです。

4 まとめ
で、強引にまとめますが(^_^;)、ジョージの代わりはクラプトンでもペイジでもなく、ジョージしかいなかったということになります。
(続く)


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