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ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログです。メンバーの生い立ちから解散に至るまでの様々なエピソードを交えながら、彼らがいかに偉大な存在であるかについてご紹介します。

(号外)来た!観た!聴いた!ポール・マッカートニー・ジャパン・ライヴ2017(その2 日本武道館編(エア実況))

「paul mccartney twitter」の画像検索結果

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さて、いよいよライヴ本番です。

1 4月25日、日本武道館

「paul mccartney one on one japan 2017 budokan」の画像検索結果25日の日本武道館、27日の東京ドームは参加できなかったのですが、セットリストを参照しながら「エア実況」してみます。なお、セットリストは、ここで書くと長くなってしまうので、すいません、ネットで検索して下さい。

 

1 オープニング

予想通り「ア・ハード・デイズ・ナイト」でした。直近の2016年10月15日に開催されたアメリカツアーもこれだったので、多分これじゃないかと予想してました。一番、最初にこれを聴いた人は感激したでしょうね。「ポールがジョンのメインヴォーカルの曲を歌ってる!」って。

 

私は、ポピュラー音楽界に革命を起こした伝説のアルバム「サージェント・ペパー」の50周年でもあるし、5月にはスペシャル・エディションの世界同時リリースも控えているので、そのタイトルナンバーを持ってくるかもと心中では密かに期待したのですが空振りでした(^_^;)

 

ただ、以前は自分がメイン・ヴォーカルを担当した曲が殆どでしたが、最近は、ジョンがリードヴォーカルを担当した曲も演奏することが増えました。このことについては、また後程触れます。

 

それから、今までより日本語のMCの量が増えました。日本人スタッフに教わったんでしょうね。相変わらずたどたどしいんですが、そこがまた可愛い。変に上手くなるより今のままで良いと思います。大阪だと「マイド!」とか方言を入れてくれるんですけどねえ~( ノД`)英語のMCは字幕が出るんですが、必ずしもその通りにはしゃべってません。 

2 4曲目 ジュニアーズ・ファーム

ウィングス時代のヒット曲です。好きな曲です。懐かしい。っていうか、え?これを入れたの?確かに、直近では2016年10月13日にアメリカ、カリフォルニア州のパイオニアタウンのライヴでは演奏してますが、日本のライヴでは初めてのはずです。2015年京セラドーム大阪のサウンド・チェックでは入れてましたが。あれ、何だかおかしいぞ。

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私が驚いたのは、ポールがセットリストを今までと変えてきたってことです!これは事件だ!しかも4曲目でもう?事情をご存じない方にはピンとこないと思いますが、彼は、少なくとも同じツアー中は絶対セットリストを変えないタイプのアーティストなんです。また、そのセットリストもいわゆるメジャーどころのド定番の曲が多く、それを動かすことは殆どなかったんです。

 

その理由は定かではありませんが、察するに彼は完全主義者なので、1曲1曲に全身全霊を込めたい。パフォーマンスに寸分の狂いすらあってはならない。そうすると、どうしても固定したセットリストにならざるを得ないということではないかと思います。 

 

もう一つの理由は「名曲があまりに多すぎるから」ですね(^_^;)ビートルズ時代のポールがメインヴォーカルの曲だけでもどっさりあるのに加え、解散後に制作した楽曲まで入れたらキリがありません。そして、誰もが知っている名曲を入れないと必ず観客からクレームが来ます。

 

かつて彼は、インタヴューで「毎回ステージでイエスタデイを歌っていて飽きませんか?」と聞かれ(結構失礼なことを聞く記者ですね)、「だって、それをやらなかったらお客さんが金かえせ!って怒るだろ?(笑)」と応えていました。

 

そういえば、以前、エリック・クラプトンの来日公演で「いとしのレイラ」をやらなかったんです。そしたら「何でやらないんだ!」って怒ってたお客さんがいましたもん。

 

そんな彼が4曲目でいきなり今までと違う曲をブチ込んできた!これは、おかしい。何かとんでもないことが起こりそうな予感がする(いや、その場にいたらの話です(^_^;)あくまでエア実況ですから)。そして、実際、とんでもないことが起きたんです。って、そう思ってるのは私だけ? 

3 12曲目 イン・スパイト・オヴ・オール・ザ・デインジャー

「ツギハ、ハジメテレコーディングシタキョクデス」ん?ラヴ・ミー・ドゥか?しかし、イントロが違う。でも、何度も聴いたことのある曲だ。そうだ。「イン・スパイト・オヴ・オール・ザ・デインジャー」だ!これはビートルズがまだクオリーメンを名乗っていた頃にレコーディングした曲で、アンソロジー1に収録されています。 

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おいおい、これを持ってくるか?ビートルズになる前の曲だぜ?今までと全然違うぞ。おかしい。明らかに異変が起きている。ポールは、何かをやろうとしている。何らかのメッセージを送ってきているんだ。でも、この時点ではそれが何か分からない。ああ~、もどかしい!だめだだめだ。そんなことに気を取られていたら、せっかくの演奏が耳に入ってこない(だからあ~~~、エアだっつうの(+_+;)\(-_-;) ) 

4 13曲目 ラヴ・ミー・ドゥー

これも日本公演ではやってないはずだ。ポールは、これでもかと次々と新しい曲を畳みかけてくる。

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5 16曲目 ブラックバード

ようやく毎回必ず演奏する定番の曲に戻り、少しホッとした。が、あり得ない!ポールが歌詞を間違えた!?taken some kinds of...wait a minute(ちょっと待って💦)毎回演奏してる曲なのに、何で?

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6 18曲目 アイ・ウォナ・ビー・ヨー・マン

「ツギハ、ニホンハツコウカイデス」え?2年前の武道館では「アナザー・ガール」を世界で初めてライヴ演奏してくれた。今度は何をやってくれるんだ? 緊張しながら待っていると、演奏し始めたのは何と「アイ・ウォナ・ビー・ヨー・マン」だ!これはリンゴがメインヴォーカルの曲じゃないか!ポールは、一人でビートルズ時代の他のメンバーがメインヴォーカルの曲をやるつもりなんだ。

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そうか、やっと分かったよ、ポール。「ジョンもジョーももう天国に行ってしまった。リンゴは、自分のメインヴォーカルの曲しか歌えない。じゃあ、私がビートルズ時代の曲を歌うしかない。」そう考えたんだね。

 

ポールは、「イェイ!」などと観客にコールし、レスポンスを要求します。観客も見事に応えます。この一体感!これがライヴの楽しさなんですよね。

7 20曲目 ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オヴ・ミスター・カイト!

ポール「次は、サージェント・ペパーから。50年前だよ。信じられない。」とのMCに続いて、演奏したのがこれまたジョンがメインヴォーカルの曲だ。これで確信したよ、ポール。ビートルズの偉大な遺産を後世の人に伝えていく」その重い責任を自ら背負ったんだね。Boy, you're gonna carry that weight. Carry that weight, a long time.(君はその重荷を背負っていくんだ。これから長い間ずっと。)

 

胸が熱くなり、涙が溢れてきました。いかにビートルズ時代の曲とはいえ、自分が制作したわけでもなく、メインヴォーカルもやったことがない曲をやるのは、そんな生易しいことじゃありません。それどころかビートルズファンの中には、それぞれのメンバーのファンがいるんです。下手をすれば彼らの反発を買ってしまう。それでも、ポールは、そのリスクを背負うという覚悟を決めたんです。

 

そして、私は、もう一つ重要なことに気が付きました。それは、「ポールは、自らの覚悟をファンに初めて見せるステージとして日本を選択してくれた!」ということです。この上ない名誉じゃありませんか。いや、それはあんたの勝手な思い込みだと笑っていただいて結構です。 

 

しかし、考えてみて下さい。あれ程頑ななまでにセットリストを変えようとしなかった彼が、大胆にもそれを変えてきたのです。これはヤワな神経ではとてもできません。向こう見ずな10代や20代の頃の彼とは違うんです。

 

とっくにスーパースターとして君臨している彼が、何もそんなリスクを冒す必要はサラサラないんです。今まで通りやり慣れた曲を普通にやるだけでお客さんは十分満足してくれるんです。だって、本物のビートルズの曲を演奏できるのは、今となっては彼しかいないんだから。

 

私だったら、怖くてできません。いや、それよりとっくに引退して毎日遊んで暮らしますよ。ところが、ポールは、74歳でまだ新たな取組みにチャレンジしているんです!

 

「日本のファンは暖かい。しかし、耳は肥えている。彼らの前で試してみて反応が良ければ、私の決断が正解だったということだ。」そう考えたのでしょう。ただ、この時点ではこの考えはまだ「仮説」に留まっています。これが真実だと証明されるためには、後3回の日本公演を観る必要があります。

 

ところで、武道館ではファンがステージに上げてもらってました。チクショー、羨ましいぜ!

2 日本のファンからの質問に答える

そうそう、日本のファンからの質問に答えるというコーナーも特設されました。皆さん、何か質問を送りましたか?採用されたとしたら宝くじに当たるより幸運ですよ。リアルタイムで観てましたけど、途中で数えるのを諦めました。とてつもない数の質問が寄せられてましたから。 

 

質問:日本の観客は、他の国の観客と比べてどうですか?

ポール:サイコー!(日本語)日本のファンはファンタスティックさ。

質問:カラオケは、日本ではとても普及しています。あなたがカラオケで歌うとしたら何を歌いますか?

ポール:カラオケで何を歌うかって?う~ん…。「マイ・ウェイ」(往年のハリウッドスター、フランク・シナトラの名曲)かな、多分。それから「ユー・アー・ザ・サンシャイン・オヴ・マイ・ライフ」だろうね。他には思いつかないよ(笑)でも、もし、気分がハイになってたら他の曲も歌うかもしれない。

質問:あなたはベジタリアンですが、日本の食べ物で好きなものはなんですか?
ボール:アボカド巻きか河童巻き。

質問:日本のお茶は好きですか?
ボール:う~ん、緑茶だね、う~ん。日本人は、僕より濃いめのが好きだね。僕は、多分、もう少し薄めの方が好きだな。でも、緑茶は好きだよ。

質問:日本について特に印象深いことが何かありますか?
ボール:そうだね、街がきれいなことは驚きだよ!とても信じられない。東京ではゴミが一つも落ちていない。それから日本の人たちはとてもフレンドリーだ。

 

ありゃ、気が付いたら相当書き込んでますね(^_^;)ってなわけで、東京ドーム公演は次回以降で取り上げます。

(続く)

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