★ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログ★

ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログです。メンバーの生い立ちから解散に至るまでの様々なエピソードを交えながら、彼らがいかに偉大な存在であるかについてご紹介します。

(174)ジョン・レノンの大脱走を手助けした男(その1)

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私のブログは、スマホで読んでいただいている方が多いので、今回から一回の記事の文字数を減らします。スマホだとスクロールするのが大変ですから(^_^;)

熱が入るとどうしても文章が長くなってしまうんですね。パソコンで見るとそうでもないのですが、スマホだと疲れるかもしれません。

 

さて、本題に入ります。ビートルズが来日した際、ジョン・レノンが宿泊先の東京ヒルトンホテルを抜け出して骨董品店で骨董品を買った話は、ファンの間ではよく知られたエピソードです。しかし、彼が脱出に成功した背景には、それを手助けした日本人スタッフがいたのです。今回は、そのことについてお話します。

1 厳重な警備体制が敷かれた武道館公演

(1)ホテルに缶詰め状態

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ビートルズは、1966年6月29日に日本に到着し、彼らにとって最初で最後となった日本武道館での日本公演を行いました。しかし、武道館は日本の武道の聖地であり、そこをロックバンドのコンサートに使うなどもっての他だと保守派などから反対の声が巻き起こり、実際に殺害予告もありました。

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もし、イギリスの宝であり、世界的なスーパースターであるビートルズに万が一のことがあったら、日本とイギリスとの間の国際問題に発展するだけでなく、日本が国際的な非難の嵐にさらされることは間違いありませんでした。そのため、警視庁は、厳重な警備体制を敷いたのです。

ビートルズは、宿泊先である東京ヒルトンホテルに缶詰め状態にされ、武道館との間を往復する以外は一切の外出を禁止されました。

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(2)ジョンとポールは脱出した

しかし、やめろと言われればやってしまいたくなるのが人間の性(さが)というものです(笑)ジョンとポールの二人は、それぞれ単独で脱出を試みました。

ポールは、ローディーのマル・エヴァンスと二人で、イギリスの王宮に当たる日本の皇居を見てみたいと外出しました。しかし、変装もしていなかったためたちまち警備の警官に見つかってしまい、「サー、お願いですからホテルに戻ってください。」と言われ、やむなく引き返しました。

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ところが、ジョンは厳重な包囲網を突破して都内の骨董品店にまでたどり着き、骨董品をお土産として買うことに成功したのです。

 

でも、ポールは脱出に失敗したのにジョンは成功したなんて、考えてみれば不自然ですよね?外国人というだけで目立つうえに、彼の顔は警官が全員知っていますから、ホテルを一歩出た途端に見つかってしまったはずです。

そうなんです。ポールと異なり、ジョンが脱出に成功したのは、裏でそれを手助けした日本人スタッフがいたからなんです。

2  ジョンの大脱走を手助けした男

(1)ごく普通の会社員

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ジョンの大脱走を手助けしたのは、入内島(いちじま)登さんという、ビートルズとは何の関わりもなかったごく普通の会社員でした。そんな彼が、なぜジョンの大脱走の手助けをすることになったのでしょうか?そこには信じられないほどの偶然の重なりがあったのです。 

1966年4月のことです。当時、入内島さんは、外資系の保険代理店の社長の秘書を務めていて、社長所有のピンクのキャデラックの運転を任されていました。そして、ビートルズが来日することが決まり、その賠償保険を入内島さんの会社が担当することになったのです。これが、ビートルズと彼との運命的な出会いの始まりです。 f:id:abbeyroad0310:20180610173739j:image

見栄えがするという理由で、社長が使っていたピンクのキャデラックを送迎用に貸し出しすることになりました。そして、入内島さんは、英語が堪能だったため運転を任されることになりました。

ところが、当時、ご本人は、ロックには全く興味がなく、ビートルズが何人のグループなのか、どんな歌を歌っているのか全然知りませんでした(笑)この世の中は本当に不思議にできていて、熱心に追いかけている人ではなく、全く興味のない人に思いもよらない幸運が訪れることがあるんですね。f:id:abbeyroad0310:20180610174143j:image

(2)偶然の手違い

さらに、当初の予定では、入内島さんが車に乗せるのはメンバーではなく、スタッフだったのです。ところが、羽田空港に到着したビートルズは、ピンクのキャデラックという派手な車だったせいか、メンバー全員が自分たちを送迎する車だと勘違いして、このキャデラックに乗り込んでしまいました。

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入内島さんは、聞いていた話と違うので驚きましたが、今さら彼らを降ろすわけにもいかず、そのままホテルへ向かって走り出しました。ここでまた偶然が重なったことになります。図らずも彼は、ビートルズ専属の運転手ということになってしまったのです。

 

入内島さんは、こう語っています。「メンバー一人一人が自己紹介をしてくれました。私が入内島と名乗ったら「イチジマ」「イチジマ」と一生懸命に覚えようとしてくれました。ずいぶん礼儀正しいなあと思いました。」日本人でもなかなか覚えにくい珍しい名前ですよね(^_^;)

3 ジョンの切実な願い

来日2日目の6月30日のことです。ビートルズは、東京ヒルトンホテルを貸し切り、入内島さんもスタッフとして宿泊していました。

すると、彼の部屋を突然ノックした人物がいました。彼がドアを開けるとそこには何とジョンが立っていたのです。驚いた入内島さんは、ジョンを部屋に招き入れました。

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ジョンは、思いつめた表情で入内島さんにこう語りました。「入内島さん、あなたにお願いがあるんです。私は、いつか日本に来たら絶対に実現したいと思っていた夢があるんです。骨董品店を自分の足で回って、自分の目で品物を選んで購入したい。それが僕の夢なんです。」

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何とジョンは、「ホテルから抜け出して骨董品店に行きたいから、その手助けをしてくれ。」と入内島さんに頼んできたのです。さあ、どうする、入内島さん?

 

(参照文献)奇跡体験!アンビリーバボー

(続く)

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