★ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログ★

ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログです。メンバーの生い立ちから解散に至るまでの様々なエピソードを交えながら、彼らがいかに偉大な存在であるかについてご紹介します。

(号外)リッキー(廣田龍人)さんのライヴに参加しました

f:id:abbeyroad0310:20171119004436j:plain1 ジャパニーズ・ヴァージョンのジョン・レノン

リッキー(廣田龍人)さんは、「ジャパニーズ・ヴァージョンのジョン・レノン」と呼んでも過言ではない程、日本人でジョンの楽曲をクオリティー高く演奏する第一人者です。タイトル通り、正にジョンの魂が降臨したかのような圧巻のパフォーマンスでした。

リッキーさんは、1973年に「THE BAD BOYS」として東芝EMIからデビューしました。オリジナルだけでなく、ビートルズコピーバンドとしても知られた存在でした。

現在は、主に一人で全国を飛び回っておられますが、関東を中心に活動しておられるため、関西でライヴを聴けるチャンスはなかなかありません。今回は、Facebook のお友達に紹介していただいて参加することができました。ポールの来日公演の時といい、本当にお友達はありがたいですね。

2 会場が分からない💦

2017年11月11日、神戸の新開地のCafe Sunというバーでした。関西在住の方ならお分かりかと思いますが、なかなかディープな場所で辿り着くのに苦労しました(^_^;) 

東京で例えれば「新宿ゴールデン街」ですかね?地図アプリのおかげで付近にたどり着くのは簡単でしたが、さあ、そこからが分からない。で、通りかかった若いカップルに聞いてみたら、知らないと言われました(^_^;) 

Facebook のお友だちから送信してもらっていた周辺の地図を見せても、良く分からない様子。さて、困った。

すると、通りかかったおじいちゃんが「ああ、それやったら、あの看板入ったとこや」と教えてくれました。そうか、年配の人に聞くべきだったんですね。

行ってみると、そこは、あちらこちらからカラオケの歌声が聴こえてくるバーやスナックが立ち並ぶという、正に昭和感満載の世界でした。この中の一軒を探さないといけないので、なかなか大変でした。

3 リッキー・オン・ステージ

いよいよリッキーさんが、エレアコ1本での登場です。これは私の勝手な想像ですが、もし、仮にジョンが生きていたとしたら、ポールのような大きな会場でツアーをやるのではなく、こんな感じでアコースティックなナンバーを中心に、小規模な会場でライヴをやったのではないかと思っています。

リッキーさんの足下には所狭しとエフェクター類のスイッチが並べられていて、それらを自在に操ってのワンマンショーです。エレアコ1本なのに、スイッチを巧みに切り替えて、まるで複数の楽器があるかのような見事なパフォーマンスでした。

ジョンの命日が近いということもあり彼の楽曲がメインでしたが、ジョージ・ハリスンポール・マッカートニーの作品もあり、全体としてビートルズ後期と解散後の作品が多かったです。

 

ジョン・レノン・ヴァージョンともいえる「Oh! Darling」を聴くことができました。ホワイト・アルバムに収録されたポールの作品ですが、ジョンが「オレに歌わせてくれ」と頼んだ程の名曲です。もし、あの曲をジョンが歌ったらこんな感じだったんだろうなあ〜と思いつつ、じっくりと聴かせてもらいました。

「Mother」ジョンがソロになってからの曲の中でも特に好きな曲です。ビートルズの歌詞は、カードがないとなかなか聴き取れなかったのですが、この曲は、初めて聴いた時でもかなりはっきりと歌詞を聴き取ることができました。

彼は、少年時代に実の母親のジュリアから引き離され、叔母のミミによって育てられるという複雑な家庭環境を持っていました。それが彼の生涯を通じて重くのしかかり、楽曲の所々にも顔を出しますが、この曲もその一つです。

Mama don ' t go(ママ、行かないで) のところは、ジョンの喉から振り絞るようなヴォーカルが印象的なのですが、リッキーさんは見事にそれを再現していました。

4 リッキーさんのトーク

何曲か演奏した後でトークに移ったのですが、そこでリッキーさんからビートルズをカヴァーするバンドについての感想がありました。

バンドで一番重要なのはメイン・ヴォーカルだ。しかし、歌詞をなぞるだけでヴォーカルに魂がこもっていないバンドが少なからず存在する。もっと心の底からシャウトしなければならない。遠慮せずにマイクに思いっきり声をぶつけろ。大体こんな感じのお話でした。

もっとも、リッキーさんが、若いミュージシャンにもっとシャウトしろとアドバイスしたら、「シャウトって何ですか?」と聞かれて困ったとか(笑)

 

確かに、観客の側からしても、メイン・ヴォーカルがイマイチだと残念感が出てしまいます。日本語の歌詞でも上手く歌うのはハードルが高いですが、洋楽となるともう一段ハードルが上がりますからね。歌詞の意味をきちんと理解していないといけませんし、発音もしっかりとできていないといけません。

ただ、楽器を演奏しながらですからね~(^_^;) おまけにビートルズは、コーラスまで抜群に上手いときてます。洋楽好きでビートルズを舐めてる人って結構いますが、いやいや、簡単そうにみえて結構大変なんですよ、極めるのは。

リッキーさんは、以前、イギリス人の観客に「君、リヴァプール出身だろう❓」と言われたことがあるそうです。もちろん否定しましたが、そんなはずはないとなかなか納得してもらえなかったとか。ジョン好きが昂じてリヴァプール訛りまでうつっちゃったんでしょう(^_^;) そういえば、何となく顔まで似てますね。

5 他のミュージシャンも参加

塚本さんもヴォーカルとギターで参加しました。これも主催者ならではの強みですね。でも、なかなかのクオリティーでした。

休憩を挟んで後半からは、リッキーさんの弟子の徳田さんがベースで参加しました。しかし、「Help!」を演奏し終わると、早速、師匠から厳しいダメ出しが…(^_^;) 

「君、あそこでルートをシンプルに弾いてたけど、ポールのベースは違うからね。ボン、ボン、こんな風に刻んでるから。」とエレアコの6弦を弾きながらコーチ。確か、Help me if you can〜の所だったと記憶しています。改めてポールのベースが単調ではなく、繊細に計算されたものだったことにも気づかされました。

自分のヴォーカルとギターの演奏のクオリティーを保つだけでも大変なはずなのに、ベースのちょっとした違いも聴き逃さないとは驚きです。まだ他にもいくつかダメ出しがあったのですが、徳田さんが気の毒なので、このくらいにしておきます(笑)

厳しいようですが、これも弟子を想えばこその師匠の「愛のムチ」です。

6 リクエス

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最後に何かリクエストはありますかと聞かれたので、「I Call Your Name」をリクエストさせてもらいました。若くて元気一杯の頃のジョンのヴォーカルが楽しめる曲です。リッキーさんによれば、ビートルズは、モータウンを中心にしたブラック・ミュージックに強く影響を受けていて、この曲にもそれが色濃く出ているとのことでした。

ライヴが終わった後でツーショット写真を撮影してもらったんですが、私がアルコールで真っ赤な顔なのでカットします(^_^;) 

素晴らしかったですね。ヴォーカルに魂がこもっていました。また参加したいです。皆さんも近くでライヴがあれば、是非参加することをお勧めします。  

(続く)

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