1 ビートルズ三昧だった一日
2018年3月18日(日)は、正に私にとって「ビートルズ三昧の一日」でした。午後は神戸、そして夜は京都、出発は大阪からですので、同じ関西とはいうものの結構な移動距離でした。私にとっては「ア・ハード・デイ」でした(笑)結局、大阪のビートルズ展は行けずじまいでしたが。
2 ザ・ビートルズバンドコンテスト in KOBE
(1)神戸三宮のライブハウス「VARIT.」で開催
午後1時30分から、神戸三宮のライブハウス「VARIT.」で「ザ・ビートルズバンドコンテスト in KOBE」が開催されました。
これは、4月28日(土)に神戸のメリケンパークメインステージで開催されるクロスメディアイベント「078」に出演する権利を争奪するコンテストでした。観客が演奏を聴いて良いと思ったバンドに1人2票まで投票し、トップに選ばれたバンドが出演できるというシステムです。
神戸がリヴァプールと同じ港町であるということから、「神戸をビートルズタウンにしたい」という主催者の熱い想いがあるんですね。
(2)078(ゼロ・ナナ・ハチ)とは?
078は、「若者に選ばれ、誰もが活躍するまち」神戸を実現するため、また、未来に向け魅力と活力あふれる都市として、発展する神戸を発信するために始まった新たなクロスメディアイベントであり、2018年は、4月27日(金)、28日(土)、29日(日)に開催され、そのうちビートルズの演奏は28日(土)にあります。
大阪南港でも毎年春と秋にアマチュアバンドの祭典である「南港ビートルズストリート」が開催されていますが、日本だけでもこれだけいろんな場所で演奏されるんですからビートルズの人気ぶりが窺われます。ちなみに南港ビートルズストリートの方は 5月19日(土)開催です。
(3)出演したバンド
この日出演したのは、茶坊主/THE APPLES/Eggman/Hamleys/Lennomac/うらぎりノラ猫補給隊/サンキューボーイズ/YOcCHIN/パイン中本の9バンドでした。(yogはキャンセル)
素晴らしいヴォーカルを聴かせるバンドもあれば、ギターテクニックで唸らせるバンドもありました。老若男女を問わず様々な構成のバンドが参加し、ビートルズの人気が幅広いものであることが分かります。それに、観客にも若い女性が結構いたのは嬉しかったですね。「Strawberry Fields Forever」ならぬ「Beatles Forever」だなと感じました。
ただ、あくまで個人的な感想ですが、ビートルズを演奏するとなると、バンド構成も一つの加点要素になるのではないかと思います。エレキギター、ベース、ドラムは必須アイテム、それにキーボードも加われば申し分なしというところでしょうか?つまり、オリジナルのバンド構成に近ければ、それだけポイントが高くなるような気がします。
やはり、ビートルズといえばあのバンド構成がまず頭に浮かぶので、アコースティックギターだと少しハンデがついてしまうかなという気がします。
実は、表彰の時にMCの話で初めてわかったのですが、主催者が「コスプレ賞」を用意していて、ビートルズのコスプレで一番良かったと思われるバンドに授与される予定でした。このことから考えても、やはりバンドの構成が審査に影響を与えるという点は否定できないかもしれません。
(4)THE APPLESが出場権を獲得
審査の結果、見事に出場権を獲得したのはTHE APPLESでした。パフォーマンス自体が評価されたことはもちろんですが、演奏がオーソドックスでバンド構成や衣装がオリジナルに近かったということも観客に評価されたのかもしれません。
この日はライヴハウスですから、そんなにたくさんの観客がいたわけではありませんが、メリケンパークとなるとすごい人が集まるので、テンションは MAX になるでしょうね。是非見事なパフォーマンスを見せて、ビートルズの素晴らしさを大勢の人にアピールしてもらいたいと思います。
3 リッキー(廣田龍人)さんのライヴへ
(1)遅刻しちまった💦
(写真は当日のものではありません)
同じ日の夜にリッキーさんのライヴが京都四条の「集酉楽(syu-yu-raku)サカタニ」で開催されるので、神戸から京都まで飛んでいきました。ライヴあるあるで神戸で時間が押してしまったのですが、何とかギリギリ間に合いそうな時間に神戸を後にしました。
ところが、運悪く列車が事故で遅延のアナウンス!おまけにそれに動揺して乗る列車を間違えて違う駅で降りてしまい、やむを得ずタクシーを拾って会場へ駆けつけました。しかし、もう中盤も過ぎてしまっていて、とても残念なことをしました( ノД`)
(2)楽しみながら勉強できる
リッキーさんは、演奏自体もジョン自身が歌っているのかと思わせる程素晴らしいのですが、間に挟むトークも、一流のミュージシャンでなければ分からない、技術的なことを聞かせてもらえるので本当に勉強になります。
実は、リッキーさんの関西ツアーはこの日が最後でした。こんなことなら無理してでも他の日程で参加しおけばよかったと後悔しました。
(3)恒例のダメ出し
私がようやく会場にたどり着いた時点で、ベースの徳田さんのヴォーカルでポールの「マイ・ラヴ」の演奏が始まりました。
演奏し終わると、早速、師匠のリッキーさんから弟子の徳田さんにダメ出しが(^_^;)
リッキー「ベースを小さめに弾いてた?」
徳田「(遠慮がちに)はい、ちょっと弱気に…」
リッキー「それ、あかんで(笑)(何でここだけ関西弁?)バラードはベースを出さなきゃ。良くバラードのベースをホワ~ンと弾く人がいるけどあれはダメ。バ~ンと音を出して。」
なるほどねえ~。バラードだとベースは静かに弾かないといけないものだと思い込んでいましたが、リッキーさんによればむしろ力強く弾かなきゃいけないということでした。
(4)洋楽を歌う時の英語の発音
「洋楽の歌詞の英単語は、語尾までキッチリ発音すること」これがヴォーカルについてのリッキーさんの教えです。
我々日本人は、英語の歌詞となるとつい語尾を省略してしまいがちです。例えば、Don’t Let Me Downの中にlovedという単語が出てきます。これはカタカナで表記すると「ラヴド」と発音しないといけないのですが、日本人は、語尾まで丁寧に発音するのが難しいので、つい省略して「ラヴ」と発音してしまいがちなんだそうです。
実際、私もレコードやCDを聴いて、ちゃんと語尾まで聴き取れているかと聞かれると自信がありません。多くのミュージシャンにしてみれば、会話ならともかくロックを大音量で演奏しているわけですから、どうせ聴こえるはずがないとタカを括っているのかもしれません。
しかし、英米人は、ちゃんと語尾まで正確に発音しているんです。実は、このことは、私にとっては初耳ではなく同じ話を以前に聞いたことがあります。
歌手の荻野目洋子が若い頃に音楽活動の幅を広げるため海外留学し、レッスンを受けたのですが、英米の歌手は、単語の語尾まできちんと発音するので驚いたと語っていたのを覚えています。その話とピタリと符合するんですね。
リッキーさんは、海外で演奏することもよくあるのですが、歌詞を完璧に発音すると逆に受けが悪いんだそうです(^_^;)むしろ、日本人っぽくたどたどしい発音の方が「あんな遠い国から来て、こんなに一生懸命ビートルズを演奏してくれてるんだ」と好意的に受け止めてくれるんだそうです。いやはや、難しいもんですね。
(5)And I Love Herのベース
演奏が終わって、またまたベースへのダメ出しタイムです。「詰めが甘い」つまり、徳田さんはルートを「ボン・ボン」と弾いていたのですが、それでは、ポールのベースの完コピになってない。もっと細かく「ボン・ボボ~ン、ボン・ボボ~ン」という風に刻まないといけないということです。G#のところを強調するんですね。
徳田さんがコードを間違えているわけではないのですが、ストロークの刻みがポールのそれに比べると雑になってしまっているということです。ほんのちょっとした違いで、サウンドが全然違って聴こえるんだそうです。ポールは、その辺りを非常に繊細にキッチリと詰めているんですね。
(続く)
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