★ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログ★

ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログです。メンバーの生い立ちから解散に至るまでの様々なエピソードを交えながら、彼らがいかに偉大な存在であるかについてご紹介します。

舞台「BACKBEAT」がバズった!(号外)

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1 ブログへのアクセスが急増!

(1)ツイッターからのアクセスが急増

前回の記事で舞台「BACKBEAT」のレビューを書いたんですが、平日の投稿だったにもかかわらず、スゴいアクセス数になっていました。その翌日は更に増加していました。

いつもは、金曜日の夜にブログを更新していました。土日にゆっくり読んでもらおうという配慮からです。しかし、レビューを一刻も早くお伝えしたかったので、仕事があるというのに、その日の午前3時まで必死で記事を書いてアップしました。

アクセス元サイトを見たら、ツイッターからのアクセスが何とSNS全体の77%!こんなことは初めてです。今までは グーグルからのアクセスが一番多かったんです。

私のツイートにブログを引用したのは事実ですが、今までなかった程のいいねやリツイートを頂きました。私のスマホの通知音がひっきりなしに鳴っていたんです。まさか、これほどの反響があるとは予想もしませんでした。

それは良かったのですが、ツイートの中に私のブログについて「そんなに舞台に向かって叫ぶ人いないと思うんですよねwタイミングとか内容も一致してるしwしかしこれだけ長文書いてまだ続きがあるようなのがすごいw」というような投稿があったので慌てました💦

え?まさか、続編が期待されてるの? やべえ…。あ、記事の終わりに(続く)って書いてた。あれは、このブログが続くという意味で、このシリーズが続くという意味じゃなかったんですが。

正直な話、公演前の紹介の記事と公演後のレビューで完結させるつもりだったんです。それで、慌ててそのご期待にお応えするために書いているのがこの記事です。

 

(2)イケメン俳優が勢揃い

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ツイッターで反応が多かったのは、恐らく出演者のファンの皆さんだろうと思います。何しろ俳優がイケメン揃いですから。

スチュアート・サトクリフ戸塚祥太A.B.C-Z)、ジョン・レノン加藤和樹)、ジョージ・ハリスン辰巳雄大、ふぉ~ゆ~)、ポール・マッカートニー(JUON、FUZZY CONTROL)、ピート・ベスト(上口耕平)というイケメン俳優がズラッと揃えば、彼らのファンの皆さんが劇場に足を運ぶのも当然ですよね。

もちろん、イケメンというだけで通用するほど、この世界は甘くありません。彼らの演技力は確かで、安心して観ていられました。それに加え、ビートルズの楽曲を演奏するという高いハードルもしっかりクリアしていたのです。

2 ビートルズファンからは危惧する声もあった

客層は、出演者のファン、ビートルズファン、それ以外の一般の人というところでしょうね。ここで問題になるのは、ビートルズファンですよね。その中でも私も含めた昔からのコアなファンは、デビューする前のいわゆる「アーリー・ビートルズ」についても詳しく知っていますし、耳も肥えています。

ビートルズを演じるだけじゃなく、生演奏するんだって?本当にできるのか?」舞台発表があった時、そう危惧するコアなファンの声も実際にありました。

彼らが危惧したのは無理もありません。舞台ですから、テレビや映画と違ってカットはありません。それに加えて生で楽器を演奏して、ヴォーカルもやらなければなりません。普通の舞台に比べて、めちゃくちゃハードルが高いんですよ。

そういう私自身も是非観たいとは思ったものの、特に演奏のクオリティーがどの程度保たれるのか気にはなっていました。そこで、出演者のプロフィールを調べてみたところ、皆さん、若手ながらちゃんとした実績があることがわかりました。それで、これは間違いないだろうと確信を持って会場へ行きました。

予想はしていましたが、若い女性のお客さんが多かったです。大体ビートルズ関連のイベントとなると、年齢層が高めになるんですよね(^_^;)何しろ50年前に活躍したバンドですから。ですから、こうやってファン層が若い方にまで拡大するのはとても嬉しいことです。

そうそう、若いアーティストでもビートルズファンはたくさんいますからね。あいみょんさんはガチのファンです。ほら、ギターのボディーに「Beatles」って書いてあるでしょ❓それから、家入レオさんもそうです。

 

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3 若い皆さんへ

(1)アーリー・ビートルズって?

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ここからは、ビートルズのことをあまりよく知らない若い皆さん向けに、アーリー・ビートルズとは何だったのかについて書くことにします。皆さんは、多分、音楽の授業でビートルズの曲を勉強した記憶があるのではないかと思います。それらは、彼らがスーパースターになってから発表した曲です。

しかし、彼らは、いきなりビートルズとしてデビューできたわけではありません。多くのアーティストがそうであるように、彼らにもメジャーデビューする前の下積みの時代がありました。それが今回の舞台のテーマとなった「アーリー・ビートルズ」と呼ばれる時代です。

そのリーダーとなったのは、加藤さんが演じたジョン・レノンです。皆さんは、「イマジン」という曲をよくご存知だと思います。これは、彼がビートルズ解散後ソロになってから制作した曲で、今でも世界中の人々に愛されている名曲です。

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(2)不幸な家庭環境だったジョン

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ジュリアとジョン

ジョンは、子どもの頃、生みの親であるジュリアから引き離され、彼女の姉(伯母)のミミの下で育てられました。それというのも、ジュリアが他の男性と関係をもってしまい、教育に悪影響が出るといけないとミミが引き取ったのです。

幸いなことにジュリアとミミの家はすぐ近くで、ジョンは、ジュリアにいつでも会いに行けました。彼女は音楽好きで、彼にバンジョーを教えたんです。彼女は、バンジョーを弾きながら、彼と一緒に歌ったり踊ったりしました。彼にギターを買い与えたのも彼女でした。

こんな風に交流はあったのですが、母親であって母親でないという、複雑な家庭環境であったことには違いありません。その上、彼女は、ミミの家から帰宅する途中で交通事故で亡くなってしまいます。

これは、幼いジョンにとって計り知れないダメージとなりました。最愛の母親に育児放棄された上、彼女は彼を置いたまま天国へ行ってしまったのですから。このことは彼の人生に暗い影を落とし、生涯引きずることになります。もっとも、そのことで彼の音楽により芸術性が増したとも言えるので、マイナス面ばかりでもなかったのですが。

(3)ジョンとポールの出会いから全てが始まった

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マイクの前に立つポールとジョン

ジョンは、JUONさんが演じたポール・マッカートニーと友人の紹介で知り合いました。ポールも母親をがんで亡くしていたのです。母親を亡くしたということ、そしてロックンロールが大好きだということでたちまち二人は意気投合しました。

ジョンが結成したクオリーメンというバンドにポールも加わりました。そこへポールの紹介で辰巳さん演じるジョージ・ハリスンが加わりました。

この当時は、3人ともギタリストで、ベーシストもドラマーもいませんでした。どちらかというとバンドの中では縁の下の力持ちという目立たないポジションで、誰もやりたがらなかったんですよね(笑)

4 史実にはかなり忠実だった

(1)ベーシストとドラマーを加えた

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左端がスチュ、右端がピート

でも、ベーシストやドラマーがいなければバンドは成立しません。ジョンが戸塚さん演じるスチュをベーシストとしてバンドに参加させたのは、そういう事情があったからです。上口さん演じるピート・ベストは、メンバーがよく通っていた喫茶店のオーナーの息子に声をかけて参加させました。これでようやくバンドが成立したわけです。

面白いのは、彼らの音楽の才能を買ったわけではなく、イケメンなのでバンドに女の子の人気が集まるだろうと計算したことですね。実際、アーリー・ビートルズの頃は、ピートが一番女の子に人気があったんです。

脚本は、演出の都合で変えられていた部分もありましたが、ほぼ史実に基づいて書かれていました。コアなファンを自認する私でも驚くくらい、よくここまで調べたなという細かいエピソードまで拾っていましたね。

THE BEATLES」という魔法の名前を思いついたのもジョンとスチュの二人でした。カブトムシを意味するBEETLEと、拍子を意味するBEATをかけたのです。

(2)画家としては才能があったが

まだアートカレッジの学生だった頃に、スチュの絵が売れたというのは事実です。ジョンの勧めで、そのお金でベースを買ったんですね。ですから画家としての才能はずば抜けていましたが、音楽の才能はありませんでした。

なお、彼のことについては、このブログで過去に詳しく触れていますので、そちらをご覧ください。名前で簡単に検索できます。 

5 ビートルズを育てたハンブルク

(1)誕生したのはリヴァプールだったが

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「オレ達を育てたのはリヴァプールじゃない。ハンブルクだ。」これは、ビートルズが成功した後にジョンが語った有名な言葉です。

ビートルズが産声をあげたのは、イギリスの北西部の港町リヴァプールでした。彼らはそこでローカルバンドとして活動していましたが、まだその頃は観客が熱狂するほどの人気はなく、ギャラも大したことはありませんでした。

その頃のマネージャーはアラン・ウィリアムズで、尾藤イサオさん演じるブルーノ・コシュミダーからオファーを受け、ビートルズハンブルクに送り込んだのです。これが彼らのバンドとしての実力を大いに向上させるきっかけとなりました。

(2)観客に揉まれて実力をつけた

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強壮剤を手にするビートルズ

ハンブルグ時代の彼らもほぼ事実の通りでしたね。毎日朝から晩まで演奏させられました。港町ですから世界中から船乗りがやってきて、したたかに酒を飲んで絡んできます。その連中からヤジを浴びせられたり、喧嘩を売られたりしながら演奏を続けなければなりませんでした。

ここで彼らは、「どうやったら観客に自分たちの演奏を聴かせられるか」を実践で学んだのです。ヴォーカルや演奏ではヴォリュームを上げて、ギンギンのロックンロールを演奏しました。間のトークでもジョークや毒舌を交えて観客を挑発しました。

とにかく観客が喜ぶことは何でもやったのです。これが彼らに大きな実力をつけさせることになりました。

それでリヴァプールへ帰ってきて本拠地のキャヴァーンクラブで演奏を始めると、女の子達の反応が明らかに変わっていました。彼女達がキャーと歓声をあげてステージまで駆け寄ってくるようになったのです。彼らが気が付かないうちに、とてつもなく実力が上がっていたんですね。

ジョージがメンバーの見ている前で童貞を卒業したのも事実です(笑)あ、「みんなと同じ場所でなんて信じられない」なんて引かないでくださいね💦

当時のハンブルクビートルズが活動していた場所は歓楽街で、メンバーは青春真っ盛り。演奏が終わって遊ぶとなれば、自然にそうなりますよね←(必死でフォロー)

(3)ジョンが頭から便座をかぶった

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さすがにあのシーンの演出はやりすぎだろうと思った方がいたかもしれませんが、実はあれも事実だったのです。経緯は少々違いますけどね。

実際には、ジョンがステージをすっぽかして、ファンの女の子といちゃついていたんです。それで当時クラブの用心棒だった男が、ジョンの頭から水を浴びせ掛けて「さっさとステージに上がれ!」と怒鳴りました。

何しろ用心棒を務めるぐらいの男ですから、力で敵うはずもありません。ビショビショになりながら、渋々ジョンはステージに上がりました。

すると、観客席から大声で笑い声と拍手が聞こえてきました。用心棒が何だろうと覗いてみると、頭から便座をかぶったジョンがステージに登場していたのです(笑)これには観客達もバカ受けしました。とにかくどうやったら観客に受けるかを、彼らは理屈ではなく体で覚えたのです。

 

6 ついにメジャーデビュー!

新しいマネージャー、ブライアン・エプスタインの戦略により、彼らは普通の女の子達にも受け入れられるよう衣装をスーツに着替えました。彼の必死の売り込みにより、ビートルズは、レコード会社のEMIと契約をすることができました。

アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」のレコーディングの際に、ジョンが風邪を引いて最悪の体調だったのは事実です。プロデューサーのジョージ・マーティンは、「ツイスト・アンド・シャウト」のレコーディングを最後まで残しておきました。それを先に行ってしまうと、それでジョンの喉が潰れてしまい、後のレコーディングができなくなると判断したからです。

彼は、最後の気力を振り絞ってありったけの声を出しました。最悪の体調だったことがむしろ鬼気迫るあのヴォーカルを生み出したのかもしれません。

7 公演を観終えて

(1)短期間でよく仕上げた

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スチュは、写真を見ても分かる通りとてもイケメンで、しかも画家としての才能にあふれていました。性格は、ジョンとは真逆と言ってもいいほどだったのに、なぜか彼らはウマがあったのです。

ビートルズに加わるか、ハンブルクへ行くか、ビートルズとアストリッドのどちらを取るか、悩み続ける彼を戸塚さんが好演していました。史実通りにやろうと思えば、ヘタにベースを弾かなければなりませんが、演奏のクオリティが下がってしまいますから、さすがにそれはできませんよね(^_^;)

スチュのテクニックはそこそこあったという説もあるんですが、実際には分かりません。ただ、ポールの気に入らなかったのは間違いないです。

ジョンは、ビートルズのリーダーで向こう気が強く、誰も彼には逆らえませんでした。加藤さんについては詳しく知らないのですが、本当は優しい方ではないでしょうか?ワイルドなジョンをしっかり演じていましたが、素のご本人は違うような気がします。

ポール役のJUONさんは、ちょっとひょうきんな役回りでしたね(笑)ポールは、とても器用で楽器なら何でも演奏できました。右利き用にチューニングされたギターでも弾けたのです。JUONさんも右利きなのに、左利きで見事に演奏していましたね。

驚きだったのは、制作発表の時点でも、ジョージ役の辰巳さんがほとんどギターを弾けなかったということです。ジョージのウリはギターの腕ですからね。しかし、短期間によくあそこまで腕を上げました。

ピート役の上口さんもドラムは初体験のはずですが、しっかりとビートを刻んでいました。ただ、これも本物のピートはヘタだったんです。

この状況では演奏シーンがグダグダになってもおかしくないはずでしたが、バンドとしてきちんとまとまっていたのには驚きました。むしろ、経験が浅いことでかえって荒削りなアーリー・ビートルズの時代を表現できたのかもしれません。

(2)思わず叫んでしまった!

「バックビート兵庫初日終わった!!!演奏シーンずっとノッてたビートルズファンと思しき男性が、最後カテコのあれのときジョーーーーーーン!!!!!って叫んでてめちゃくちゃ嬉しかった!!ファンの方が和樹さんをジョンと認めてくれたんだなー!!!!!!すごい!!」

これは、加藤さんのファンの方のツイートですが、「演奏シーンずっとノッてたビートルズファンと思しき男性」って私のことです(^_^;)見られてたんだ、恥ずっ! 演奏シーンになるとどうしてもノッちゃうんですよね。ただ、ライヴではないので、他のお客さんの迷惑にならないように最小限に抑えてはいましたが。

舞台はよく観るんですが、カーテンコールの時に出演者に声をかけたのはこれが初めてです。本当は「絶対観に来るから、もう1回やってくれ!」って叫びたかったんですが。

愛知公演:2019年6月19日(水)、神奈川公演:2019年6月22日(土)・ 23日(日)がまだ残ってます(6月17日現在)。当日券もあるかもしれませんから、お近くの方はぜひ観ることをお勧めします。

あ、出演者のファンの皆さん、これで本当にレビューは終わりですから💦

 

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