★ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログ★

ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログです。メンバーの生い立ちから解散に至るまでの様々なエピソードを交えながら、彼らがいかに偉大な存在であるかについてご紹介します。

(号外)フレッシュン・アップ・ツアー参戦記(その2)

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ポール・マッカートニーの「フレッシュン・アップ・ツアー」東京ドーム会場のレポートの続編です。

 

1 ギターソロを披露!

(1)ポールは元々ギタリストだった

ポールのギターソロも見せ場でした。彼は、若い頃からおよそバンドが使用する楽器はなんでもこなせました。写真や動画などでは、ベースやピアノを弾いている印象が強いですが、ギターやドラムもかなりの腕前です。

ビートルズ時代は、ジョージ・ハリスンリードギターを担当していたので、ギターのソロパートは、ほぼ彼が演奏していました。しかし、彼が制作した「Taxman」の間奏のギターソロは、ジョージの代わりにポールが弾いたんです。

もちろん、ジョージが制作した曲ですし、リードヴォーカルも彼が務めていたので、本来なら彼がここでかっこよく決めるはずでした。ところが、レコーディングの際に何度テイクを重ねてもうまくできませんでした。そこで、プロデューサーのジョージ・マーティンがポールと交代するように促したのです。

すると、彼は、1テイクか2テイクで見事にソロプレイを決めました。ライヴのMCの時にも語っていましたが、彼は、同世代の天才的ギター・プレイヤーであるジミ・ヘンドリックスをこよなく愛し、尊敬しています。彼のギタープレイを思い描きながら、このソロを演奏したと後に語っています。

もっとも、これは彼の勘違いでヘンドリックスは、このレコーディングの頃には、まだメジャーデビューしてなかったんですね(笑)人の記憶というものはいい加減なものです。

(2)ギターソロの腕前を垣間見せた

ビートルズが解散し、ウィングス、ソロとポールの活動のステージは変わりましたが、やはり、ベースとキーボードを担当するという基本的な姿勢は変わりませんでした。ギターは専門のギタリストが担当したため、ソロプレイはギタリストが演奏することはあっても、ポールが演奏することはほとんどありませんでした。

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「Let Me Roll It」の演奏が終わると、ジミ・ヘンドリックスの「Foxey Lady」のイントロを弾き、そのままジャム・セッションへとなだれ込んで行きました。「カッコいい」思わずため息が漏れました。ヘンドリックスファンには怒られるかもしれませんが、もし、彼が生きていたらこんな感じでプレイしたかもしれない、そう思わせるほどの腕前でした。

ジミヘンばりに首をゆっくり左右に振りながら、陶酔した表情でもっとタップリやってくれても良かったんだけどなあ~💦因みにジミヘンのオリジナルプレイはこちらです。

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最後に演奏する「The End」では、ブライアン・レイ、ラスティ・アンダーソンと3人でギターソロの競演を見せてくれました。

 

2 照明

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これは、感覚の問題なので確かなことは言えないのですが、照明が従来よりもより明るくクリアになったような気がします。しかも、ライトそのものの数が増え、あちらこちらに拡散して放射されていました。

ホーンセクションを通路から登場させるという演出のために、そこにスポットライトを当てる必要がありましたから、そういう点で改良を加えたのかもしれません。ただ、ここははっきりとわかるものではないので、何とも言えませんが。

3 日本語訳

(1)「ライゴク・コクジカン」ってどこ?

これも推測なんですが、ポールがMCをやる時に話す内容は、ステージ左右に設置された大きなスクリーンの下部に日本語訳が表示されます。ポールは、毎回日本に来るたびに健気に「ニホンゴガンバリマス」と言ってくれるのですが、残念ながら一向に日本語の腕の方は上達していないようです(^_^;)

ご存知の方も多いと思いますが、ポールは、今回初めて会場となった両国国技館を最初「ライゴク・コクジカン」と発音していました。これでどこか分かった日本人は少なかったでしょうね(笑)

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でも、これは彼の責任ではありません。我々日本人は、ローマ字で表記さえすれば、外国人なら誰でも正しく発音できると思ってしまいがちですが、必ずしもそうではないんです。

両国国技館をローマ字で表記すると「RYOGOKU KOKUGIKAN」となります。ところが、英語のネイティヴには「リョ」という音の概念がないんです。つまり、こちらが一生懸命ローマ字で表記しても、正しく発音してもらえないんです。このスペルだとどうしても「ライ」と発音してしまうんですね。

例えば、プロゴルファーの石川遼選手がアメリカでメジャーデビューしたとき、彼の名前を正しく発音することにアメリカ人記者は大苦戦しました。彼の名前の「RYO」を正しく「リョウ」と発音できなかったんです。

「GI」も同じですね。例えば、「GIANTS」を皆さんはどう発音しますか?もちろん「ジャイアンツ」ですよね?「ギアンツ」とは発音しないでしょう。

でも、彼が追加公演の告知で「ライゴク・コクジカン」と発音したのを可愛いと思ったファンが圧倒的に多かったと思います。湯川れい子さんが後で正しい発音を本人に指導していましたが、ファンとしてはそのままでも良かったんですけどね(笑)

(2)同時通訳してる?

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話が脱線しましたが、おそらく事前の打ち合わせで、ポールが何を話すかは台本で決まっているのではないかと思います。それを日本語訳したものを用意しておいて、テロップで流しているんだと思います。そうじゃないと、音声ならともかく文字で同時に表記するのは困難ですから。

なぜ、そう推測できるかというと、彼が時々日本語の翻訳にはないことを話しているからです。つまり、台本通りには話していないということですね。同時通訳してるなら、それも翻訳してるはずですから。

と思っていたんですが、彼がとっさに言った言葉を翻訳していたんです。はっきりと覚えてないんですが、ポールがMCをしている時に、観客が「Paul, I love you!」と叫んだのに対して、ポールがとっさに応えたんです。「Me too!」だったかな、ハッキリとは覚えていないんですが、その時に「僕もだよ!」と日本語訳が表記されたんです。

「あれ、同時通訳してるのかな?」と思いました。だって、こんなの台本にないでしょう。だとしたら大変な作業ですけどね(^_^;)パソコンのキーボードで打ち込まないといけませんから。 

 

4 セットリスト

(1)10月31日

1.A Hard Day's Night
2.Hi, Hi, Hi
3.All My Loving
4.Letting Go
5.Who Cares
6.Come On to Me
7.Let Me Roll It
8.I've Got a Feeling
9.Let 'Em In
10.My Valentine
11.Nineteen Hundred and Eighty-Five
12.Maybe I'm Amazed
13.I've Just Seen a Face
14.In Spite of All the Danger
15.From Me to You
16.Love Me Do
17.Blackbird
18.Here Today
19.Queenie Eye
20.Lady Madonna
21.Eleanor Rigby
22.Fuh You
23.Being for the Benefit of Mr. Kite!
24.Something
25.Ob-La-Di, Ob-La-Da
26.Band on the Run
27.Back in the U.S.S.R.
28.Let It Be
29.Live and Let Die
30.Hey Jude
Encore:
31.Yesterday
32.Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
33.Helter Skelter
34.Golden Slumbers
35.Carry That Weight
36.The End

(2)11月1日

1.A Hard Day's Night
2.Junior's Farm※
3.Can't Buy Me Love※
4.Letting Go
5.Who Cares
6.Got to Get You Into My Life※
7.Come On to Me
8.Let Me Roll It
9.I've Got a Feeling
10.Let 'Em In
11.My Valentine
12.Nineteen Hundred and Eighty-Five
13.Maybe I'm Amazed
14.We Can Work It Out※
15.In Spite of All the Danger
16.From Me to You
17.Love Me Do
18.Blackbird
19.Here Today
20.Queenie Eye
21.Lady Madonna
22.Eleanor Rigby
23.Fuh You
24.Being for the Benefit of Mr. Kite!
25.Something
26.Ob-La-Di, Ob-La-Da
27.Band on the Run
28.Back in the U.S.S.R.
29.Let It Be
30.Live and Let Die
31.Hey Jude
Encore:
32.I Saw Her Standing There※
33.Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
34.Helter Skelter
35.Golden Slumbers
36.Carry That Weight
37.The End

※印は前日と差し替えられた曲です。何と5曲も差し替えてますよ!以前なら1曲も変えなかったのに。しかも、1曲多い。

「ライゴク・コクジカン」は行けなかったので、他の資料から引用します。

(続く)

 

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